MM理論(1)
MM理論とは、フランコ・モジリアニとマートン・ミラーの2人の経済学者が提唱し,ノーベル賞を受賞した理論で、完全競争的な資本市場が成立している場合(法人税を無視すれば)、
(1)企業がどのように資本調達しようと、企業価値に影響を与えない
(2)企業がどのように利益配分をしても、企業価値に影響を与えない
という2つの理論からなります。
(1)の理論は、株で資金を調達しようが、借入金で資金を調達しようが、企業価値に影響を与えない、ということで、(2)は、利益を配当しようが内部留保しようが企業価値には影響を与えない、ということになります。
MM理論を大豆とその加工品である豆腐に例で考えてみましょう。
大豆生産者は、大豆のまま(もしくは枝豆)として販売することもできるし、豆腐(もしくは豆乳)とおからに加工して販売することもできます。
(実際は大豆生産者と豆腐生産者は別の事業体であるのが普通ですが、ここではわかりやすくするため、同じ事業体として考えます)
豆腐は高く販売することができますが、おからは豆腐を作った残りであるため、豆腐と比較して値段は安くなければ販売することはできません。
MM理論では、大豆や豆腐を販売する市場が完全競争市場であれば、大豆のまま販売する場合と、豆腐とおからに分けて販売する場合とでは、得られる利益は同じであるということになります。
つまり、豆腐とおからに分けて販売する方が、大豆のまま販売するより得られる利益がいい場合、大豆のまま販売する事業者よりも豆腐とおからを販売する事業者が増え、その結果、原材料である大豆の値段が上がることになる。
その値段は、豆腐とおからに分けて販売する事業者が得られる利益が大豆のまま販売する事業者が得られる利益と同じになるまで、大豆の値段が上がり続けることになります。
こういう事象が資本市場においても成り立つということが、MM理論です。
<次回に続く>
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