APV法(1)
APV法(Adjusted Present Value Method)は、企業価値算出法のひとつで
MM理論に基づく企業価値の算出法です。
MM理論は、完全な競争市場のもとで、
企業がどのように資本調達しようと、企業価値に影響を与えない
というものでした。
つまり、
企業の資本構成が変化しても企業価値は変化しない
というものです。
そこで、完全な競争市場というのはどういう状態の市場かといいますと、
次の3つの条件が成り立つ市場のことです。
市場のすべての参加者が同じ情報をコストなしに得ることができる
取引のためのコストや取引制限、税金がない
商品の流動性が高い
しかし、実際は証券を売買するためのコストや税金はほとんどの市場で発生
するものです。
また、企業は有利子負債を増やせば信用リスクが高まり調達コストが高くなったり、
債務不履行となる場合もあります。その際、訴訟などのコストもかかったり、
そのために顧客や取引先を失うなどの間接的なコストもかかるでしょう。
そのような税金や債務不履行等が存在する不完全な市場では、
上記のようなコストが企業価値に影響を与える
ということになるということになりますので、APV法の算出式は
APV = 100%株式で資金調達した場合の事業価値
+ 有利子負債調達による税効果の価値
となります。
<次回に続く>
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